田中規矩士・たなかすみこ夫妻の記憶 β版

まずは右側サイドバー(スマホタブレットはスクロール)の「はじめに」からお読みください。情報が順次更新されていますので、「更新記録」も読んでいただけますようお願い申し上げます。

57.田中規矩士ものがたり7-3 規矩士の音源

旧宅にすみことの二台ピアノと思われるレコードがあったが、残念なことに割れていて聴くことが出来なかった。

そして後にすみこの「全国いろおんぷ協和会」の会員でもあった元武蔵野音楽大学教授藤沼昭彦が、こんなことを書いている。

「規矩士先生が10秒のロータリーソングの吹き込みに熱気を込めて1時間もかけてなさる徹底ぶりにフウ…フウ…。」このレコーディングはひょっとして《四つのテスト ことにあたりて》であろうか。

 

そして旧宅からロータリーソングの《四つのテスト ことにあたりて》のテスト版が残されていた。

f:id:tanakairoonpu:20220110022837p:plain

 

残念ながらこのレコードも割れていて、聴くことが出来ない。

(あーあ......)

 

f:id:tanakairoonpu:20220110022933p:plain

 

ひょっとしてどこかのロータリアンの家にこの《四つのテスト ことにあたりて》のレコードが残っていないかと妄想をしている。

 

規矩士はどんな演奏をしたのだろうか?残されている《おおロータリー ロータリアン》や《四つのテスト ことにあたりて》から察するに、案外「分厚い和音と低音のオクターブ」を好んでいたのでは?と推測している。そういえば昭和17年のリサイタルもスクリアビンだのムソルグスキーでしたね。

戦後フランス近代を勉強しようと考え、揃えた楽譜はドビュッシーよりラヴェルの方が多かったようである。