旧宅にすみことの二台ピアノと思われるレコードがあったが、残念なことに割れていて聴くことが出来なかった。
そして後にすみこの「全国いろおんぷ協和会」の会員でもあった元武蔵野音楽大学教授藤沼昭彦が、こんなことを書いている。
「規矩士先生が10秒のロータリーソングの吹き込みに熱気を込めて1時間もかけてなさる徹底ぶりにフウ…フウ…。」このレコーディングはひょっとして《四つのテスト ことにあたりて》であろうか。
そして旧宅からロータリーソングの《四つのテスト ことにあたりて》のテスト版が残されていた。
残念ながらこのレコードも割れていて、聴くことが出来ない。
(あーあ......)
ひょっとしてどこかのロータリアンの家にこの《四つのテスト ことにあたりて》のレコードが残っていないかと妄想をしている。
規矩士はどんな演奏をしたのだろうか?残されている《おおロータリー ロータリアン》や《四つのテスト ことにあたりて》から察するに、案外「分厚い和音と低音のオクターブ」を好んでいたのでは?と推測している。そういえば昭和17年のリサイタルもスクリアビンだのムソルグスキーでしたね。
戦後フランス近代を勉強しようと考え、揃えた楽譜はドビュッシーよりラヴェルの方が多かったようである。