ピアノコンサート「田中邸に響く音」報告
2022年10月30日(日)15時開演。
会場:CAFE & SPACE NANAWATA(埼玉県川越市)
このコンサートは、田中規矩士・すみこ邸の窓を使った鈴木のぞみ氏の作品の展覧会の関連企画として行われました。
鈴木のぞみ氏の展覧会「Latent Images / Latent Sounds」の概要は以下の通りです。
CAFE & SPACE NANAWATAのウェブサイトに掲載した巻頭言は以下の通りです。
「鈴木のぞみ Latent Images / Latent Sounds」展関連企画。
東京音楽学校教授、武蔵野音楽大学教授であった田中規矩士と、妻で音楽教育家のたなかすみこの邸宅の窓が対峙していたであろう光景と、そこに流れていたであろう音を辿る試み。東京都内にかつて存在した田中邸は1934 年建築。施工会社は清水組(当時)。設計者は大友弘。
「きくの間」と呼ばれるミュージックサロン兼レッスン室は二人の自慢。そこには戦前のベヒシュタイン社製のピアノが2台置かれ、大勢の生徒たちのレッスン、講習会、サロンコンサートなどが数多く開催され、たくさんの人が集う場であった。
たなかすみこは幼児音楽教育メソッド「いろおんぷ」で有名である。それは音符の符頭に色をつけて幼児がわかりやすく、楽しく音楽を学べるように工夫されたものである。ヤマハ教育システムの基になったと言われている。
今回はたなかすみこ所縁の「いろおんぷ教室」を東京西部で開いているにしき会音楽教室のメンバーで田中規矩士・たなかすみこの邸宅と「きくの間」の風景を再現してみようと思う。」
10月30日(日)この日は良いお天気で、寒くもなく暑くもなく。ちょうど良い気候でした。
CAFE & SPACE NANAWATA外観。テラスのあるステキなCAFEです。
中に入ると展示コーナー。田中規矩士・たなかすみこ関連の展示をしました。奥は鈴木のぞみ氏関連の展示です。
展示コーナーよりコンサート会場を臨む。奥に鈴木のぞみ氏の作品が見えます。あの「きくの間」の窓を使った作品です。
演奏会場の様子。鈴木氏の田中邸の窓を使った作品に囲まれてのコンサートです。関係者にとっては懐かしい気持ちとなりました。
当日のピアノ。SHIGERU KAWAI。素晴らしいピアノでした。
第 1 ステージ 演奏:錦織麻里
Debussy:Pour le piano “Prélude”
Debussy:Préludes 1 “Minstrels”
Debussy:Suite bergamasque “Clair de lune”
(噛み噛みMC爆裂。肩に力が入ってしまいました.....。譜面台は楽譜ではなくてMC原稿です。演奏の方は暗譜はしましたですよ。)